皆さん、こんにちは!藤原 慧美です。
早いもので12月になりますね、、1年が経とうとしています
やり過ごしたことがないように、なるべく楽しく過ごしましょう(*”ω”*)
では、今回はディズニーの着ぐるみさんが腕の痛みを訴えて労災認定されたという胸郭出口症候群という疾患についてお話ししたいと思います!
胸郭出口症候群とは
胸の骨、肋骨、胸椎の三つでできたスペース(胸郭)の所で腕にいく神経(腕神経叢)が圧迫され、上半身に痛み、シビレ、冷えが起こる疾患です。
赤印の所が胸郭出口です。
↑big.com 画像引用
腕神経叢とは
↑big.com 画像引用
首から腕に向かう神経の束のことです。
この神経は首の筋肉の間(斜角筋隙)、肋骨と鎖骨の間(肋鎖間隙)、小胸筋の間の三つのトンネルを通ります。
神経の通り道で圧迫されてしまうのを胸郭出口症候群といいます。
圧迫された場所によって病名や対処法が変わります
この神経は、腕に向かう途中で肩回り、首周りに行くので、首こり・肩こり・指等の関節痛がでてしまいます。
↑斜角筋隙
運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 工藤 慎太郎著者 引用
↑肋鎖間隙
運動器の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 工藤 慎太郎著者 引用
↑小胸筋下間隙
運動器の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 工藤 慎太郎著者 引用
胸郭出口症候群 簡単チエック法
①斜角筋症候群
→首の筋肉の間(斜角筋隙)で圧迫されることで、上半身に痛みやシビレがでてしまう疾患のこと。
これは、アドソンテスト、モーリーテストでわかります。
この筋肉は、首を前に曲げたり、捻じったりする筋肉で使うことで、痛みを誘発しています。
モーリーテストは直接、斜角筋を押すことで痛みが誘発されます。
←アドソンテスト
↑big.com 画像引用 ↑big.com 画像引用
②肋鎖症候群
→鎖骨と肋骨の間(肋鎖間隙)を通過する際に腕神経叢が圧迫されることで、しびれ・痛みがでてしまう疾患のこと。
この疾患が起こる要因としては、なで肩が関係しています。
この通路は上が鎖骨、下が肋骨で構成されています。
なで肩になると鎖骨が下に下がり、通路が狭くなります。それによって、神経が圧迫されます。
③小胸筋(過移転)症候群
腕神経叢が最後の通路の小胸筋の下の所で神経、血管が圧迫を受ける疾患のこと。
この疾患特徴として、腕を高く上げていたり、つり革につかまった際にしびれ・痛みがでるものとなります。
これはライトテストというテストでわかります。
小胸筋の下を通る腕神経叢は通常だと下に向かっているので圧迫はうけません。
ですが、腕を高く上げると、向きが上に変わり小胸筋の下で締め付けられるため、しびれ・痛みがでます。
改善
どの疾患にもおけるのは猫背による、首こり・胸周りの硬さを出してしまったのが原因です。
座り仕事がメインな方は、座り姿勢の改善とこまめに立ったり・動いたりすることが大切です。
座り姿勢においては、背中が丸くならないように背もたれにタオルやクッションを置いて猫背による姿勢の改善ができます。
なで肩が原因の肋鎖症候群は、肩の筋トレ(肩をすぼめる等の上げ下げです!)その他にも肩甲骨に付着している筋肉を動かしてあげることも重要になります。
どれも日常生活に原因があることが多いです。
少しスマホを見る時間を減らしたり、テレビCMを観ている時間にやってみてください!
以上、藤原がお伝えしました!( ^ω^ )